2021年1月から9月の間、ワンコインサロンに通う生徒さんたちを紹介する記事をブログに投稿してきました。本ページ【ワンコインサロンの仲間たち】は、それら生徒さんたちの紹介記事をまとめた内容となります。


40年ぶりに編み物を再開したS・Yさん

2021年1月31日

ワンコインサロンの開設に伴い、実に40年ぶりに編み物を再開して楽しんでいるS・Yさんをご紹介します。

S・Yさんからのコメント
仕事をリタイアして何か楽しみを、と思っていたところ、ワンコインサロンへのお誘いをいただきました。昔、機械編みでお世話になっていた頃から実に40年ぶりのことです。

手編みはいつでもどこでもできるのが魅力。不器用で初心者並みの私ですが、懐かしい方々にも会えるというワクワク感につられて通い始めました。

講習作品の種類も多く、先生方の熱意とアットホームな雰囲気の中、糸選びも含めてあれもこれも編みたくなってしまいます。

いくつか編み上げて4ヶ月が過ぎ、未だに目が落ちていたり増えていたりでほどき名人になりそうですが、拙い作品を大喜びでもらってくれる人もいて、少し調子に乗っています。

編み物したさに家事は集中して終わらせ、待ち遠しいサロンにシニア割バスカードで通い、人と接し、口も手も動かし、この時ばかりは余計な事は忘れ、60代の手習いを楽しんでいます。

今では編み物が楽しくて仕方ないというS・Yさんですが、上記タイトル写真の4点に加えて以下に紹介する4点も含む計8点の作品を、編み物を再開してからわずか4ヶ月で編み上げました。


編み物を始めたばかりの小学校5年生M・Hちゃん

2021年2月28日

1ヶ月1回しかない土曜クラスに入会してくれた小学校5年生の手芸大好きなM・Hちゃんをご紹介します。

M・Hちゃんからのコメント

今、あみ物教室は、とっても楽しいです。そして教えてくれる先生は、とってもやさしいです。前は、カービィを作りました。次は、マルクを作りたいです。

3回の授業で、カバンにつける飾りや、「カービィ」の編みぐるみを鈎針で作りました。

持ち前の明るさで、教室の雰囲気も楽しくしてくれ、将来が楽しみな女の子です。


初めて棒針編みに挑戦してから5ヶ月のY・Sさん

2021年2月28日

卒業生の紹介で入会し、棒針編みは初めてとなるY・Sさんを紹介します。

Y・Sさんからのコメント
私にも先生のおかげであこがれの棒編が編めたのです。難しそうと少々躊躇していたのですが、お友達と一緒ならと教室へ。ワンコインでの気軽さもあったと思います。

何かを始めようと思った時が一番若いって!いつでも年齢って関係ないって!本当です。ちなみに私、先月で古希を迎えました。

自分で編んだマフラーを巻くと、心から暖かい気持ちになります。作品が出来る喜び。とっても幸せです。

針の持ち方から指導し、5ヶ月経った今では10点以上の作品を完成させています。写真の5点の他に、プレゼント用に更に5点編んだそうです。

毎回自分で編んだマフラーやネックウォーマーを身に着けて教室に通ってくれて嬉しいです。とても熱心で、今後が楽しみな方です。


30年ぶりに編み物を再開した元助手のK・Yさん

2021年3月26日

結婚するまで教室の助手として働いてくれたK・Yさんを紹介します。相変わらずの頑張り屋さんです。

K・Yさんからのコメント

編物から遠ざかり早30年。ワンコインサロンが始まるとのことで、心ウキウキ参加させて頂きました。

まず編物用具を探すことから始まりました。ようやく見つけた編物用具は30年前のままで、懐かしく頬ずりをしたくなりました。

手を使いすぎると痛むので大丈夫かなと少し不安がありました。編む時間を決め、休み休み編めば大丈夫だろうと始めました。いざ編み始めると楽しくてあと5分あと数段と、どんどん予定オーバーして編み続けてしまいます。

毎月紹介してくださる講習作品は、素敵なもの、可愛いもの、どれも目移りして沢山挑戦してしまいます。

また教室では、日を追うごとに皆さんとの会話がはずみ、とても楽しい時間を過ごしています。テレビとおやつがお友達だった私が、毎日目標を持ち、張り合いのある日々を過ごしています。

これからも新しいお友達と沢山お話ができると嬉しいです。

痛い指をなだめながら編んでいる姿は、編物コンクールで金賞を受賞したり、ウェディングドレスを徹夜で完成させた20代の頃と変わりないです。

完成したパンダのおひな様は、家族に大好評で毎年家に飾るそうです。驚いたことに、小物の屏風や三宝、花びんも手作り!とのこと。


教室の憧れの対象だったT・Hさん

2021年5月1日

美人なのに気取ることなく笑顔で皆さんと接してくださるT・Hさんを紹介します。お嬢さんの頃、教室イベントのフロアショーなど何回かモデルをお願いしていました。何十年ぶりにお会いしても、昔とちっとも変わりなく、まさに教室の華といえる存在です。

K・Yさんからのコメント

時は80年代バブル全盛期。当時のJJ世代のクリスマスプレゼントといえば女性が男性に手編みのセーターを贈るというのがトレンドでした。逆に女性は豪華なクリスマスディナーやブランド品をもらえるという不公平感極まりない時代でした。そんな時代の真っ只中、当時の彼氏にセーターをプレゼントしたくて小林あみもの教室の門を叩きました。

全くの初心者の私にとって、豪華なプレゼントをもらえるまでの道のりは遥か遠くに感じられ遅々として進みません。働いていたので家で編み進める時間も取れず諦めかけていました。そんな時、小林先生から「やる気・努力・根気」という先生オリジナルの格言をいただきました。今でも全部欠けている私ですが、先生は引退されてもなお貫いているだけあり、その格言は本物です。せっかくいただいたお言葉なのに実現できずに本当に申し訳ありません。

ご縁があって編み物を再開できた今、先生の格言はさておき、楽しくマイペースで編ませてもらっております。恋人もプレゼントも関係なく、オバさんになった今、最高にリラックスして編んでいるので、先生のような立派なマインドの人になるのはもう無理みたいです(笑)。

当時、くじけそうになる生徒達に鼓舞するために使っていた「やる気・努力・根気」の言葉を忘れずに覚えていてくれたことに感無量です。また、「編み物大好きな卒業生」に出会えて嬉しいです。

T・Hさんの作品「ネックから編むポンチョ」

小学生のM・Hちゃんの進歩

2021年5月1日

以前に紹介したM・Hちゃん。マルクを完成!

なんと2回の授業で出来ました。偉いです!


真面目で確かな技術を持つN・Sさん

2021年5月29日

何事も真面目に取り組むN・Sさんを紹介します。生徒さんや講師たちにいつも笑顔で和やかに接して下さる心優しい生徒さんです。

N・Sさんからのコメント

「あ〜、今日も楽しかった。」教室から帰る道すがら、自然と言葉が漏れます。来たときと同じ景色に彩りが加えられ、咲き誇る花々にも語りかけたくなります。

思い起こせば、10年前近く前にはこんな日が訪れるとは考えられませんでした。うつ病になりかけていた当時、それでも何かしなくてはと焦っていて、何気なく母の手編みのセーターを手にした時、「私も編み物をしてみようかな」と思い立ちました。

小林あみもの教室は小さい頃からの憧れで、小林先生をはじめ助手の先生方もとても優しく親切で、瞬く間に緊張の糸がほぐれていったのを今でも想い出します。人の何倍もの時間をかけてやっと作品が出来上がるという有り様ですが、辛抱強くご指導して下さる先生方にいつも手を合わせています。

さらに周りの皆さんとの会話が楽しくてあっという間に時が過ぎ、何にも代えられない心地良さを感じます。毛糸の優しいぬくもり、きれいな色たちの氾濫、階下から漂うパンの芳しい香り、お散歩している園児たちの可愛らしい笑い声、すべてが愛おしく心躍るひとときです。

このような世界に導いて下さった多くの方々に感謝しながら、手でしか作ることのできないぬくもりと真心を胸に、今日も針を動かします。

編物検定試験では4級で日本編物検定協会会長賞、3級で優良賞を受賞し、更には2級・1級も合格しています。細い身体で頑張っている姿を見て、芯の強い方とお見受けしています。

今は「ニットルームK&K」と「ワンコインサロン」の両クラスに通って下さり、その熱心さには脱帽です。数年後には、当教室の講師として活躍してくれることを期待しています。


小学校1年生のK・Kくん

2021年5月29日

ワンコインサロンにどうしても行きたいとの希望で、初めて教室に連れてきた孫です。

始めはお絵かきをしていましたが、毛糸が欲しいと頼まれ、いろいろな毛糸を使っての創作です。家に戻ってからも次々と制作し、完成しました。毛糸は編むものと決めつけていた私にとって、発想次第で芸術的な作品も完成する事実に驚きです。

K・Kくんからのコメント

めんどうだったけどたのしかったです。

K・Kくんの小学校6年生の姉も、癒やしの「ニャンコのあみぐるみ」が完成しました。


高速バスで片道1時間半かけて教室に通うA・Hさん

2021年6月30日

長岡市から新潟市の当教室まで10年間通い続けて下さっているA・Hさんを紹介します。

A・Hさんからのコメント

ワンコインサロンに参加してから約半年。新潟の教室まで高速バスで片道1時間半かけて毎月1回通っていますが、大雪だったりすると行けないこともあります。参加した際は「遠いのに御苦労様」と小林先生の優しい言葉があります。本当に嬉しいですね。

教室での勉強中、下の階からパンの焼けるいい香りが漂ってきます。1時間くらいしか教室に居ませんが、小林先生や教えてくれる先生方、教室の皆さんと過ごす1時間は、私にとってお金で買えない時間です。

帰りの高速バスの中でいつも思うのは、小林先生に出会って編物が生きがいだと言える自分のこと。編物はストレス発散だし、面倒な編図を見ているだけでも本当に楽しい!

これからも編みたいものがある限り手を動かし、小林先生や教室の皆さんに会える楽しみを胸に、元気な限り高速バスに乗り、人生を楽しみ続けたいです。

10年の間に毛糸・レース編物検定を受験し、毛糸1級合格、レース1級に実技合格しました。レース検定1級の受験前に手の病気で指が動かなくなってしまいましたが、受験までに指を動かせるようにと担当のお医者さんに嘆願し、応急処置で無事合格しました。

受験後に手術を行い5本の指の付け根に人工関節を入れましたが、今では「こんなに指が動くの!」と嬉しそうに話してくれます。

常に前向きで、当教室ワンコインサロンだけでなく月1回のレース講座にも通いながら、自宅では着物のリフォームで素晴らしい作品も作っています。当教室で行った小学校向けのマスク寄付の際にも沢山のマスクを作って頂きました。

皆さんに会いたいと言って長岡から通って下さるA・Hさんの熱心さと編物を愛する情熱に頭が下がります。


仕事帰りに夜間クラスに通ってくださったN・Tさん

2021年7月30日

相手の立場に立って物事を考える心優しいN・Tさん。これまでに、毛糸・レース編物検定試験では、毛糸3級 優良賞、毛糸2級 全国検定振興機構理事長賞、レース3級 優良賞、レース1級 秦万紀子・秦砂丘子色彩デザイン賞を受賞しています。

N・Tさんからのコメント
「編み物があれば、ステイホームがどんなに長く続いても暇なんてことはないよね」

いつかのワンコインサロンの教室で、お仲間とそんな話題になりました。たとえ持て余すほどの時間があったとしても、編み物があれば大丈夫です。一人でも夢中になれる、最高の趣味なのです。

手編みのセーターが編みたいという想いをかなえるため「小林あみもの教室」に通い始めて8年。先生たちの丁寧なご指導により編み物の世界が大きく広がりました。夢だった手編みのセーターも先生の強力なサポートのおかげで、いくつもの作品を作り上げることができました。

昨年から新しくスタートしたワンコインサロンでは、短時間で仕上げることができる作品が多く、完成するたびに小さな達成感を積み上げています。これからも楽しみながらこの達成感を積み重ね、少しずつでも技術を向上していきたいと思っています。

たっぷりと時間ができて、大好きな編み物を思う存分楽しめるような最高の未来を想像しつつ、今は小さな作品を完成させては満足感に浸っています。

検定試験の授賞式に付き添って上京した際、私は最高に体調が悪く、立ちくらみもあって一人で行動できない状態でした。日帰りも難しかったため、彼女は一緒にホテルに宿泊してくれました。ずっと私の体調を気遣ってくれたので不安なく無事に帰宅できました。

あの時の優しさは、私を勇気付け、一生忘れられない思い出になりました。

会社勤めの方なので難しいかもしれませんが、将来講師になってくれたら嬉しいですね。


編物に目覚めたY・Nさん

2021年8月25日

お仕事帰りに夜間クラスに通って下さり、ワンコインサロンにも数回通って下さっているY・Nさんです。

Y・Nさんからのコメント
ワンコインサロンでは簡単に編める可愛い小物がたくさんあり、全部に挑戦してみたくなります。しかし、気持ちとは裏腹にいざ作品に取り掛かると間違えて編み進めてしまい、ほどいて編み直しになる事も度々です。なかなか作品が完成しませんが、それでも先生方は優しく丁寧に教えて下さいます。間違えた箇所は裏技を使って直してくれたりもします。そんな先生方のお陰でマイペースに作品作りに取り組むことが出来、編み物の楽しさを感じています。これからは少しずつ技術を修得し、いつかは自分で編んだ手編みのニットを毎日着られるようになりたいと思います。

入会した当時は自分の編みたいものだけ編んでいましたが、ワンコインサロンに入会してから基礎編がいかに大事か実感したようです。

これから基礎編をしっかり勉強して編物検定試験に挑戦してみない?と恐る恐る声を掛けましたら「はい!そうします」と答えて下さり本当に嬉しかったです。

来年に向けて頑張ろう!と二人で話し合った矢先、デルタ株の増加で夜間クラスは9月一杯お休みすることになり、少し残念そうな顔が印象的でした。

きっとこれからは、編物を編む楽しさを実感してくれることを期待しています。


30年以上も私を支えてくださったI・Kさん

2021年9月23日

高齢を理由に77歳で私の助手を引退しました。私もI・Kさんの引退が引き金となり、77歳を機に若手指導員に引き継いでもらい、教室を引退しました。

しかし引退した二人には共通項があります。それは、誰よりも「編物大好き人間」だということです。毛糸から離れることはできません。

I・Kさんからのコメント
毎朝の決まった仕事(掃除・ゴミ捨て等)が一通り終わると私の楽しみの時間となります。振り返ってみますと、白山会館で開講されたNHK文化センターの第一期生として受講させて頂いたのが小林先生との出会いでした。それ以来、今に至る長い年月、編物の技術、奥行き、素晴らしさ等々を勉強させて頂きました。年齢を重ねた今は、作品が完成した時の達成感が嬉しく、教室では大勢の方達との交流が私に元気をくれます。月に何回かのこうした皆様にお逢い出来る日が私の貴重な時間となっています。
ある日の日記からーーー『ワンコインサロンで随分久しぶりにお逢いした方、お顔は覚えていますが名前は出て来ません。それでも話は弾みました。最後までお名前は思い出せないままお別れしてしまいました。このような事が多々ありますが、編物を続けていることで、又の出逢いも有ると信じ、身体が動く限り頑張りたいと思っています。』

長年の助手経験があるベテラン先生ですが、今でもワンコインサロンや講師会メンバーのミーティングにも参加してくれますし、立派な作品を次々と完成させています。

今は私の諸々の相談にも乗って頂いたりするなど、頼りになる同志として尊敬しています。